第10回 細胞再生医療研究会 日程決定

まだまだ内容を詰めているところですが、10回の節目ということで、これまで以上に充実した内容を目指しております。

 

世話人代表:

市橋 正光 (アーツ銀座クリニック・院長)

会期: 2020年8月29日(土) 10:00〜

会場: 甲南大学ポートアイランドキャンパス 7階 レクチャーホール 兵庫県神戸市港島南町7-1-20

 

プログラム (予定)

第10回 記念講演  

           岡野 栄之       慶応大学医学部生理学教室教授

  本研究会第2回においてもご講演頂いた、再生医療の第一人者のお一人である慶応大学の岡野栄之先生に、再生医療の今後をズバリ解説していだだく予定です。

 

シンポジウム1  再生医療における足場材料の重要性とその展望

〜Scar-lessな組織再生を目指して〜

  再生医療において幹細胞移植は有望な手法として注目されているが、その幹細胞を患部に留め、その組織に適した環境を保持することで幹細胞の増殖と分化を適切にコントロールするため、移植場所における「足場」は重要である。細胞移植時に求められる足場材料の特性や機能はどのようなものであろうか?また足場環境を調節することでscarの無い組織再生を実現することは可能であろうか?皮膚組織だけにとどまらず多様な組織での異常な再生をscarとみなし、scar-lessで健全な再生を目指す技術を展望する。

演者

           長濱 宏治      甲南大学フロンティアサイエンス学部准教授

           吉村 浩太郎   自治医科大学医学部外科学講座形成外科学部門教授

           貴志 和生       慶應義塾大学医学部形成外科学教室教授

  

シンポジウム2  再生医療におけるエクソソームの重要性と医療展開 

〜その機能の解明と医療素材としての可能性〜

 幹細胞の出す良いエクソソームや、ミルクエクソソーム、植物エクソソームなど様々な細胞から放出されるエクソソームの存在が明らかにされてきているが、その実体や機能にはまだまだ不明な点が多い。その一方で、いち早くそれらを医療材料として用いる試みもなされている。それらの現状と今後の展望を、第9回での議論をさらに深める形で議論したい。 

 

などを予定しています。  

その他:

会期直前の2020年8月26日(水)〜28日(金)には、会場の甲南大学フロンティアサイエンス学部をはじめ神戸ポートアイランドを中心に、再生医療に関するmultimodalな視点と理解力を持つ人材を育成することを目的とする「KOBE Bootcamp」が計画されている。この人材育成プログラムは、神戸医療産業都市推進機構 神戸医療産業都市運営委員会産学連携部会が中心となって企画しているものであり、Bootcamp参加者の研究会への参加など、細胞再生医療研究会とのコラボレーションを行う。